睡眠薬は怖くない?副作用や依存性について知ろう

睡眠薬の副作用と依存性

不眠症=怖い
というイメージを持っていませんか?

・副作用が酷そう
・一度飲むとやめられなくなりそう
・いつかは効果を感じなくなりそう

睡眠薬には常に上記のような悪いイメージがまとわりついており、不眠症になっている人でも最初は服用するのを躊躇するといわれています。

副作用や依存性が心配と感じるのも無理はありませんが、実はきちんと使用方法を守りさえすれば安全に使用できるお薬なんです。

本記事では現在、不眠症を抱えていて睡眠薬を飲むべきかどうか迷っている人に薬の副作用や依存性について紹介していきます。

睡眠薬は怖い薬なの?

睡眠薬は怖いのか

睡眠薬は、医師や薬剤師が指定した使用方法をきちんと守りさえすれば安全に不眠症を治療できるお薬です。

なぜ睡眠薬=怖いというイメージが蔓延っているのでしょうか?
過去の犯罪や事件で睡眠薬が使用されてきており、そのことについて報道しているニュースを見た人が脳内下で「睡眠薬は犯罪に使われる薬なんだ」と認識する人が多くいるからだと思います。
これは私の憶測の範囲内ですが、人々が目にする情報はテレビによるニュースはもちろんのこと、ネットでも簡単に事件や事故を調べられます。
その際に睡眠薬が用いられた犯罪や事故を読んだり聞いたりしているから、健全に生きている人の視点からみると狂気をもたらす薬のようにうつっているのかもしれません。
もちろん犯罪ドラマや刑事映画の影響も少なからずあるでしょう。

実際、睡眠薬を用いての犯罪や事故は国内でも多数起きています。
また、薬を乱用目的で使用する人も多いのが本国の現状です。
日本だけでなく、睡眠薬を使用しての犯罪や事件は世界中で巻き起こっているのです。

上記の理由から、睡眠薬を怖いと感じるのは当たり前のことといえますね。

しかし、睡眠薬は健全に不眠症を治療するために、きちんと専門医の医師に従って服用すれば安全に治療ができるお薬なんです。

怖いというイメージは悪いことに使っている人間のせいであり、薬そのものに罪はないのです。

睡眠薬の代表的な副作用について

睡眠薬の副作用

睡眠薬を怖いと感じるのにはきちんとした理由があります。
それは睡眠薬の副作用です。

副作用は、服用後の注意力や集中力、運動機能低下、ふらつき、頭痛、倦怠感などです。
これらの副作用は成分が体内で代謝されると自然と消滅するといわれているので、過度に心配する必要がありません。

今回紹介したいのは、健忘という睡眠薬ならではの副作用です。

重篤な副作用に該当するこの副作用は、もの忘れとも呼ばれています。発生頻度こそは不明ですが使用方法を間違えると健忘の副作用が生じやすいとされているのです。

この健忘の副作用は、特に入眠障害を治療する睡眠薬の副作用で、薬を服用した後の記憶がすっぽりと抜けてしまうというもの。
一過性ではありますが、飲んだ後の記憶がない、または思い出せないという状況を引き起こすのは非常に危険といえます。

たとえば、健忘の危険性を持つ睡眠薬を飲んだ後にそのまま就寝体制に入らず作業を続けていると知らずのうちにケガをしたり、誰かに勝手に電話していたりなどといった状況を招きます。
このくらいの程度で済めばいい話ではありますが、中には飲んだ後に外出したり車の運転をしたりする人もいるようです。
記憶がなく、脳が覚醒していない状態で車の運転をするということは事故に繋がってしまうのです。

睡眠薬を飲むと悪夢を見る?

睡眠薬と悪夢

睡眠薬の中には、悪夢の副作用があるケースもあります。
主にオレキシン受容体拮抗薬のベルソムラに多く報告されている副作用で、就寝時に見た夢が悪夢である人が多いようですね。

悪夢の副作用に関しては、現段階では詳細が判明しておらず眠っている間も身体が緊張しているからだと主張する医者もいます。

夢を見るということは、ノンレム睡眠(深い眠り)に入っていないレム睡眠状態であることがわかります。
自然な眠気を誘うベルソムラは、GABA受容体作動薬よりも作用が緩やかなため、深い眠りに入れず、悪夢を見てしまうのかもしれませんね。

睡眠薬の依存性について

睡眠薬は漫然と服用を続けていると、いつの間にか「この薬がないと眠れない」と勘違いしてしまい依存状態に陥ります。
依存性については必ずしも病院処方レベルの睡眠薬だけに関わらず、市販薬でも大量に飲んだり毎日のように使用したりすると依存する危険性があるのです。

睡眠薬に依存しないためには、医師や薬剤師の指示に従って服用をしたり減量したりしましょう。
間違っても薬を自己判断で減量したり中断してはいけないということ。
少しでも「この薬がないとダメ」と感じた場合は、速やかに医師と相談し増量するか薬を変えるかを判断してもらいましょう。

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