高齢者が飲む睡眠薬は、慎重に選ぶ必要があります。
なぜなら睡眠薬の副作用の中には、
・起きたときに足がふらつきやすくなる
・頭がぼーっとする
などの症状があるからです。
これらの副作用について知らないまま睡眠薬を飲むと、転倒や骨折のリスクが高まり大きな事故につながる恐れがあります。
そこで今回は高齢者におすすめの睡眠薬を紹介します。
体への負担が少ない睡眠薬で、安全に快眠を手に入れましょう!
体に負担が少ない睡眠薬・非ベンゾジアゼピン
しっかり眠らせてくれるGABA受容体作動薬の睡眠薬の中でも、副作用が少ないのが非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、筋肉の緊張を緩める作用が弱いのが特徴。
そのため起きたときにふらつく・転んでしまうといった副作用のリスクが低いのです。
筋力の低下した高齢者でも安全に服用できます。
高齢者が睡眠薬を選ぶ時は、体への負担が少ない非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を選びましょう。
寝付けない・夜中に起きるといった症状に有効
高齢者に多くみられる睡眠障害の症状とは、
・寝付きが悪い(入眠障害)
・夜中に目が覚めてしまう(中途覚醒)
が挙げられます。
非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、この2つの症状に効果があるとされています。
非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬は、超短時間作用型のみ。
短時間で作用するので即効性に優れており、飲むと30分程度で眠りに導いてくれます。
超短時間作用型といっても5~8時間は作用が続くので、夜中に目が覚めるといった症状にも効果が期待できます。
また作用時間が短いため薬が身体から抜けるのが早く、翌日まで眠気やだるさを引きずるリスクが低いことも長所のひとつです。
負担が大きい睡眠薬って?
日本老年医学会によると、高齢者に対してベンゾジアゼピン系睡眠薬は可能な限り使用は控えるものとされています。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の特徴は、脳や身体どちらにも強く作用すること。
重度の睡眠障害を抱える人や、不安で眠れないという人には最適です。
しかし強い作用があるぶん、副作用のリスクも高まります。
とくに筋力が弱まっている高齢者にとって、筋肉の緊張を緩めるベンゾジアゼピン系の睡眠薬の副作用は危険です。
起きたときにふらついて転倒し、骨折や怪我に発展するというケースが多く見られます。
高齢者が服用すると薬のいい効果よりも、悪い副作用の方が目立ってしまうのです。
ベンゾジアゼピンや非ベンゾジアゼピンについては、強い睡眠薬はベンゾジアゼピン?非ベンゾジアゼピン?という記事で詳しく紹介しています。
高齢者に処方される睡眠薬
高齢者におすすめの睡眠薬は、
・体に負担が少ない非ベンゾジアゼピン系
・翌朝に眠気が持ち越しにくい超短時間作用型
この2つの条件を見たしているのが「アモバン」「マイスリー」「ルネスタ」の3つの睡眠薬です。
アモバン | マイスリー | ルネスタ | |
ピーク時間 | 50分後 | 1時間 | 1時間 |
作用時間 | 6.5~8時間 | 6~8時間 | 5時間 |
3つの薬はとくに寝付きをよくする効果に優れています。
それに加えて作用時間がルネスタで5時間、アモバン・マイスリーで6~8時間なので、夜中に途中で起きてしまうという中途覚醒にも効果が期待できます。
3つとも病院で処方されている薬ですが、唯一ルネスタは海外通販でも購入可能です。
通販で買える!ルネスタの海外薬
海外通販で買えるのは、以下のようなルネスタのジェネリック医薬品です。
・ハイプナイト
・ソクナイト
・エスゾピック
これらはジェネリック医薬品のため低価格で手に入るのが特徴です。
通販サイトによって価格は異なりますが、1錠70円前後で販売されています。
それぞれ商品名は違うものの、有効成分はルネスタと同じ。
低価格でルネスタと同じ効果の薬が手に入るのです。
100%安全とは言い切れない海外通販ですが、どうしても病院に行けない!という人は一度試してみるのもアリかもしれませんね。
高齢者の睡眠薬は体への負担が少ないものを!
不眠が何日、何ヶ月と続くのは辛いですよね。
睡眠薬を飲んで、手っ取り早く睡眠障害を改善させたいという気持ちも生まれるでしょう。
しかし睡眠薬はどれでもいいというわけではありません。
副作用のふらつきや倦怠感で転びやすくなり骨折する、大きな事故を起こすなどの危険があるのです。
睡眠は大事ですが、それ以上に安全が大事。
高齢者が睡眠薬を飲む場合は、体への負担が少なく副作用のリスクが低い、
・マイスリー
・ルネスタ
などの薬を選ぶのがおすすめです。
安全に睡眠薬を飲んで、ぐっすり眠れる夜を手に入れましょう!